日々の生活で「人より疲れやすい」「人の感情に敏感に反応してしまう」と感じることはありませんか?
本書『鈍感な世界に生きる敏感な人たち』は、そんな繊細な心を持つ人=HSP(Highly Sensitive Person)に向けた一冊です。
自分を責めずに、敏感さを自分らしさとして受け入れるためのヒントが詰まっています。
鈍感な世界に生きる敏感な人たち
基本情報
書名:鈍感な世界に生きる敏感な人たち
著者:イルセ・サン
訳者:枇谷玲子
出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン
発売年:2016年
本の概要
HSP(とても敏感な人)とは
HSPとは、生まれつき外部刺激や他人の感情に強く反応する気質を持つ人を指します。
本書では、全人口の約20%がこの特徴を持つとされ、決して「弱い性格」ではないことが丁寧に説明されています。
鈍感な世界で生きづらさを感じる理由
現代社会では、積極性や社交性が評価されがちです。
そのため、深く考えすぎたり、人の感情を察しすぎるHSPは「生きにくさ」を感じやすくなります。
著者は、こうした社会構造の中で敏感な人が抱えるストレスを具体的な事例とともに紹介しています。
敏感さを強みに変える考え方
著者イルセ・サンは、HSPの敏感さは「人の痛みを理解できる力」「細やかな気づきの力」でもあると説きます。
本書では、自己否定を手放し、共感力や感受性を強みとして活かすための思考法が語られています。
実践的なアドバイスとエクササイズ
読者が日常で取り入れられる、心を守る方法も紹介されています。
たとえば、「人の問題を自分のものとして背負わない」「ひとりの時間を確保する」といった具体的なセルフケアが挙げられます。
小さな習慣の積み重ねで、敏感さと上手に付き合うことができるようになるのです。
感想など
読もうと思ったきっかけ
人間関係の中で、なぜか自分だけが気疲れしてしまう。
会話の後も「あの言い方でよかったのかな」と何度も思い返してしまう——。
そんな自分を変えたくて、手に取ったのがこの本でした。
タイトルを見た瞬間、「これは僕のことだ」と思ったのを今でも覚えています。
印象に残ったポイント
特に心に残ったのは、「敏感であることは、他人の痛みを感じ取れる優しさの証」というメッセージです。
これまで自分の繊細さを“弱さ”と感じていた僕にとって、この言葉は救いのように響きました。
また、「鈍感さに合わせて無理をするのではなく、自分のペースを大切にすることが強さになる」という考えにも深く共感しました。
著者の語り口は穏やかで、読んでいるうちに心の緊張がほぐれていくような感覚を覚えました。
読んで感じたこと
この本は単なる心理学の解説ではなく、「共感の力で自分を受け入れる」ための優しい手引き書のようです。
著者自身がカウンセラーであるため、読者の気持ちに寄り添う言葉が随所に見られます。
読んでいるうちに、自分の敏感さが「個性」であり「人間らしさ」なのだと少しずつ思えるようになりました。
特に印象的だったのは、著者が「感じすぎること」をやめさせるのではなく、その感受性を“豊かさ”として受け入れる姿勢を示している点です。
読後には、自分の内面を責める気持ちよりも、穏やかな安心感が残りました。
どんな人におすすめか
この本は、他人の感情に引きずられやすい人、職場や学校で気疲れしやすい人、そして「自分は繊細すぎるのでは」と悩むすべての人におすすめです。
また、HSPではない人が身近な人を理解するために読むのにも非常に有用です。
人の多様な感じ方を知ることで、他者への思いやりがより深まるはずです。
疲れやすい毎日を少しでも楽にしたい人、自分の敏感さを受け入れたい人に、ぜひ手に取ってほしい一冊です。
最後に
『鈍感な世界に生きる敏感な人たち』は、繊細な心を持つ人に「そのままの自分でいい」と伝えてくれる温かな本です。
読むほどに、自分の中に優しさと強さが共存していることに気づかされます。
敏感さは決して欠点ではなく、世界をより深く感じ取れる“ギフト”なのだと教えてくれるでしょう。
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