2つの世界が存在する。
1つは僕たちが普段生活するこの世界。
もう1つはこの世界と似てはいるけれど、そこでは争いが絶えず残虐な世界で、この世界にはないようなもの(魔法に近い何か)がある。
僕は何かのトリガーである日もう一つの世界に迷い込んだ。
そこで僕はもう一つの世界の争いを目にする。
幼い子供から老人まで家族とかも関係なく命が奪われてしまう。
そんな世界で僕はなぜか無双する。
二つの大きな対立する派閥。
そのどちらでも内輪揉めも起こっていて誰が敵なのかもわからないような世界。
子供たちも間違った教育を受けているようで、まるで遊ぶみたいに争いの中にいる。
僕のように別の世界から迷い込む人は珍しくはないようで、僕も騙され命が危険に及ぶ。
しかし、僕はなにかこの世界の知識を使ってうまく躱し、味方につけることに成功する。
同じ派閥内で敵対する集団が、僕を受け入れたことに反感を抱き内輪揉めが加速する。
ある日僕はそんな敵対集団にこの世界に強制的に帰らされる。
そもそも往来は不可能に思えていたが、どうやら一部の人には人やモノを移動させることができるらしい。
しかし、この世界から取り込むことは簡単だが、帰すことは難しくリスクがあった。
僕はこの世界に帰ってきたものの意識が戻らない期間が長くあったようだ。
この世界での普通の生活が戻ったある日、僕はもう一つの世界の住人がこの世界の子供たちを連れ去ろうとしている場面に遭遇する。
どうやら僕にはもう一つの世界とのつながりが残っていたようで、もう一つの世界の住人を見分けることができたし、もう一つの世界に入る方法を知っていた。
僕はもう一度、もう一つの世界に行くことにした。連れ去られた子供たちを助けるために。
もう一つの世界に行くと、そこで僕は衝撃を受ける。
随分と時間が経っていて、僕の味方となってくれた人たちが追い詰められて派閥内の立場が逆転していた。
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