盗まれた自転車が見つかった件

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僕の自転車が盗まれた

2024年9月18日(水)

僕はいつものように自転車で会社に出勤した。

仕事を終えて、駐輪場に向かう。

ない。

僕の自転車は、いつも停めているあたりになかった。

あれ?ここに停めなかったっけ?

駐輪場にある自転車を1つずつ確認してみるが、やはりない。

今日、歩いてきたっけ?

雨の日には徒歩で通勤することもあるが、今日は雨の予報ではなかったし自転車で来たはずだ。

  

僕の自転車を知っている会社の人たちも確かにないことを確認してくれたし、僕が今朝自転車で出勤したことを知る人もいた。

どうやら僕の自転車は盗まれたらしい。

  

僕の使っていた自転車は、大学2年生の6月上旬にバイト代で買った約3万円のクロスバイクだ。

お手ごろな価格帯のクロスバイクだが、タイヤやブレーキワイヤーなどの交換をしながら5年以上乗り続けてきた。

そろそろタイヤやチェーンの交換をしないとな。ってまだまだ乗るつもりだった。

そんな愛着はあるけれど、さすがに少しぼろくなってきている自転車だった。

  

盗難届を出すために交番へ

ひとまず警察に届を出しておくしかないだろうということで、交番へ。

防犯登録は念のため、引っ越し後にこっちで登録しなおしていたが、まさかこんな形で使うことになるとは思わなかった。

交番では、自転車や付属品についていろいろと聞かれた。

色やサイズ、メーカー、型などの自転車の特徴から購入年月、購入時の価格など、、、。

さすがに購入から5年以上が経っているので覚えてないことも多かった。

色やシリーズは覚えていても、同じシリーズのどれかまではあやふやだったり。購入時の価格も自転車本体の価格なのか他の諸々を合わせた価格なのかも覚えてはいなかったり。

付属品の方はまだわかる。

ライトとスマホホルダー。Amazonで買ったものを付けていたため、履歴ですぐに確認もできる。

   

盗難届を出したもののすぐに見つかるかはわからない。

しばらくは頑張って徒歩通勤だな。見つからなかったら新しく買うしかないかな。

そう思いながら、僕は交番を出て家までの2キロ強を歩いた。

    

新しい自転車を購入

2024年9月28日(土)

自転車を盗まれてから10日が経った。

そろそろ徒歩通勤も疲れてきたし、自転車がないと動ける範囲が狭くてつまらない。

まだ見つからないので、諦めて新しい自転車を買うことにした。

買う自転車は以前から次に買い替えるとしたらこれにしようと思っていたメーカーだ。

価格は約7-8万円程度。僕の乗っていた自転車の2.5倍近い価格に迷いがあった。

盗られた直後なので余計に「また盗られたら、、、」って悩んだ。

でも、やっぱり自転車は必要だしどうせ買うならずっとほしかったものがいい。

そう思って僕は自転車屋さんに行き、8万円弱で自転車や諸々の必需品を購入した。

もう見つからなくてもいいや。見つかっても処分するしかないし。

そう割り切ったんだ。

   

盗まれた自転車が見つかった

2024年10月14日(月)

自宅でのんびり休日を謳歌していたとき、僕のスマホに着信があった。

見慣れない固定電話の番号だった。

調べてみると、警察署からの着信だったようだ。

タイミングが悪く掛けなおすのを忘れかけていた頃、再度着信があった。

出ると、予想通り「自転車が見つかったので、取りに来れますか?」という旨の電話だった。

電話によると、見つかって保管しているのは駅にある交番だけど、明日には警察署の方に持っていくから遠くなってしまうらしい。

だから今日取りに来れるなら今日の方がいいのでは?ということのよう。

駅になら取りに行けるけれど、警察署は遠くて取りに行けれない。

通話をしながら、バスの時刻表を調べ「〇時ごろになら行けそうです。」と伝える。

自転車、乗れる状態かな?空気はないかもしれないし、ライトもつかないかもしれないよな。

なんて思いながらバスに乗って駅に向かう。

交番に着き、自転車を取りに来たことを伝えると、僕の自転車を持ってきてくれた。

明らかに1か月前よりもボロボロになってはいるけれど、間違いなく僕の自転車だ。

見つかったのは嬉しいけど、大切に乗ってきた自転車がボロボロになっていることは悲しかった。

そして、僕にとどめを刺したのが、自転車は乗れる状態ではなかったということだ。

前の変速機が曲がってチェーンを噛んでしまっているのか、チェーンが回らない。

思いっきり倒したのか何かにぶつけたのかわからないが、明らかに右側ばかりボロボロになっている。

自転車を前に押すことはできるが、後ろに引こうとするとチェーンが引っかかって引けない。

でも、自転車を警察が処分してくれるわけではないし、自分で持って帰って処分するしかない。

僕は小さくため息をついて、「ありがとうございました。」と言って交番を出た。

さて、どうしようか。ここから僕の家まで5キロ以上はあったはず。

まあどうするも何も頑張って自転車を押して歩くしかないんだけど、、、。

僕はさすがにメンタルが疲れたので、カフェに寄り道してからのんびり帰ることにした。

     

古い自転車を処分するしかない

上述の通り、自転車は乗れそうにないし、新しい自転車を買ったから直すほどでもない。

調べると、自転車の処分の方法は大きく2つ。

  • 粗大ごみ収集を依頼する
  • 不用品回収業者に依頼する

粗大ごみは持ち込みという選択肢もあるけど、車を持ってはいないし持ち込む施設が近くにあるわけでもないので除外。

どっちにしてもお金はかかるし面倒で憂鬱だなって親に愚痴ってたんだよね。

そしたら、僕の妹から電話がかかってきて僕の家の近くに来る予定があるから、車に乗るなら自転車を引き取って処分してくれるって。

    

そんなわけで、僕の5年以上大切に乗ってきたクロスバイクは、盗まれて乗れなくなって帰ってきたので、処分してもらうことになりました。

ありがとう。そして、バイバイ。

僕が初めてバイト代で買った大学時代の思い出あるクロスバイクでした。

本当に大切にしていたつもりだったから少し寂しいような感覚もある。

処分するしかなかったけど、見つかってよかったのかもな。

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